家を建てるときの祭事ごと(解体祭)
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
釣りが大好き二児のイクメンパパの大ちゃんです。
先日、ご紹介のお客様の地鎮祭がありました。
神主さんを呼んで関係者も参列してと気の引き締まる体験をさせていただきました。
今日は住宅にまつわる祭事ごとについて僕のエピソードを交えて分けてお伝えいたしますね。
目次
1.清祓い(解体祭)
2.まとめ
1.清祓い(解体祭)
現在のご自宅を解体して同じ場所に家を建て直すことをお建て替えといいますが
お建て替えをする際に今住んでいる住宅を取り壊すときに行う祭事が‟清祓い”です。
基本、工事の安全を祈願する祭事なのですが今まで暮らしてきた住宅に対し
‟ありがとう”
と感謝の気持ちを伝える場だと僕は認識しています。
以前、築35年のお住まいの建替えに携わったのですが建て主様の年齢は60歳
お子様たちももう成人されていて20代後半から30代になっています。
当時、そのお客様とも長いお付き合いでしたしお住まいへの愛着を感じていましたのでこちらから
‟解体祭を行いませんか?”
とご提案いたしました。
建て主さんは地鎮祭や上棟祭などは聞いたことがあったのですが解体祭というのを聞いたことがなかったようで
半信半疑なとこもありましたが意図を説明しますとぜひ行いたいと言うことになりました。
~解体祭の当日~
建て主様は3世帯住宅を計画していたお客様なのですが
一緒にお住まいになる80歳のお祖母ちゃん
道外のご親戚さまやアメリカに留学されている息子さんなど総勢20名以上の方が解体祭に参列しました。
やりましょうと企画した僕自身ここまで多くの方が参列するとは思っていなかったですし、
まさかアメリカから解体祭のために帰国するなんてすごいと思いました。
当日、式の進行をさせていただいたのですが何やら重々しい雰囲気で
参列された建て主様のお母さまからご親戚の方々まで皆さん涙ながらに参列されて
変な話ですが大切な家族が亡くなってしまったかのように皆さん泣いていらしたので僕ももらい泣きしてしまい
進行がグダグダになったのを覚えています。
話を伺うと皆さまこの住宅での思い出がよみがえってきた様子で
思い出すと懐かしくそしてその思い出の場所がなくなると考えると自然と涙が出てきたそうです。
その当時僕は、改めて思い入れを受け止める家の偉大さを感じ自分の仕事にも誇りを持ちました。
式も終わり家の周りを息子さんたちと歩いていた際にマジックで色づけされていた石が見つかって
‟あっこれ小さいころ石に絵をかいて遊んでいた時のものだ!!”
と昔の思い出の品が見つかったり
このお住まいで起こった出来事などもお話しいただき
‟本当によく守ってくれたよねこの家”
と皆さんの声を聴き解体祭を行ってよかったなと思いました。
それだけ思い出がいっぱい詰まった住宅だからなくなるとなればそれは海外からでも駆け付けたくなりますよね。
それと同時に新しい家づくりもお客様の思いにしっかり答えないとと感じた一日でした。
2.まとめ
このように解体祭は今まで自分たちの暮らしを守ってくれた住宅に感謝の気持ちを述べるいい機会だと思います。
それだけ住宅に愛着を持って家と接していればきっと皆さんに返ってくるはずです。
ぜひこれからお建て替えをお考えの方はそこでの思い出とともに今まで家族の暮らしを守ってくれた住宅に
‟ありがとう”
と気持ちを伝えてみてはいかがですか?